- With a sorrow heart -
TAMRON SP 180mm F/3.5 MACRO on monopod
Shutter Speed = 1/800 sec, ISO = 320, AE = 1.00,
Color temperature = 4200K
オリジナルの画像(フィルム)サイズから小さく切り取ることを、トリミングまたはクロッピングといいます。
余分なところを切り取ることで、構図を調整することができます。
フィルムの時代、このトリミングをしていないことを誇示するために、わざわざフィルムの穴や波打ったフィルムの切端ごと、印画する写真家もいました。
それだけ構図を考えて写真を撮りなさい、ということだったんでしょう。
一球入魂ならぬ一写入魂という言葉があるくらい。
フィルムやデジタルカメラの初期の頃は、画質(画素数)が十分でなく、トリミングすると有効画素数が減って画質が落ちるという問題があったので、トリミングはできればしないほうが良かった。
でも、今は、高画素の時代。
普通のデジカメでも2400万画素くらいあります。
A4サイズにプリントするとしても、900万画素くらいあれば十分綺麗に印刷できますから、面積比で半分くらい、つまり、横構図で撮った写真を縦構図に変えることができるくらい、今のデジカメは高画素なのです。
構図に悩んであれこれ考えているうちに、シャッターチャンスを逃すより、とりあえずシャッターを切って、後から、ゆっくり構図を考えながらトリミングしたほうがいいに決まってます。
また、トリミング時に悩むことで、より良い構図、フレーミングがわかってくるというメリットもあります。
次第に、自分のフレーミングが身についてきて、フレーミングの精度が上がって(あまりトリミングしなくてもよくなって)きます。
マクロもそうですが、多くの場合、被写体は動いています。
フィルムの時代は、被写体の動きを予測してシャッターを切れ、と言ったものですが、今は、少し大きめに撮って、後からトリミングで調整するほうが理に適っていると言えるでしょう。
この作品も風の影響で少し左に寄ってしまったので、右をトリミングしています。
トリミングと言うと昔気質の人に白い目で見られるので、クロッピングと言う人もいますが、同じことです。
高画素の時代、どんどんトリミングしましょう。
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