- 回帰 -
サザンカの葉っぱと蜘蛛の糸を組み合わせて一枚。
この時期、こうした蜘蛛の糸をよく見かけます。
移動に使っているのでしょうか、巣を作る目的ではないことは明らかです。
ところで、デジタルカメラの仕組みは人の目とよくにています。
瞳から入った光は、
水晶体 → 網膜 → 大脳 → 視覚野
と伝わって視覚野で画像化されます。
デジタルカメラでは、
レンズ → 撮像素子 → 画像処理エンジン → メモリ
と伝わってデジタルデータ化されます。
人の大脳に相当するのがデジタルカメラの画像処理エンジンですが、その性能は大脳には遥かに及びません。
生物が目を獲得したのはおよそ五億年前らしいですが、それだけの時間をかけて”開発”してきただけあって大脳の画像処理性能はとても優れています。
人の耳は、多くの雑音の中から聞きたい音だけを取り出すことができるように、人の目は見たいものだけを見ることができます。
これは大脳の画像処理の結果です。
残念ながら、デジタルカメラの画像処理エンジンにはこの能力はありません。
AIを使ってもできないでしょう(何を”見たい”かは人それぞれなので)。
美しい風景を写真に撮って後から見ると、なんかがっかり、というのはこの画像処理性能の違いによります。
画像処理の仕組みは人の目とデジタルカメラとは同じなので、後は、画像処理エンジンの性能差を補ってやれば、”美しい風景”を見ることができるはずです。
それが、RAW現像あるいはレタッチと呼ばれる作業です。
ファインダーを通して見た感動を再現する、それがレタッチです。
【撮影データ】
TAMRON SP 180mm F/3.5 MACRO using 31mm Extension Tube on monopod
Shutter Speed = 1/800 sec, ISO = 200, AE = -1.00,
Color temperature = 4000K
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