180mmマクロを使うときはよく中間リングを入れます。前々から中間リングを入れるとない場合より大きく写ることは感覚としてわかっていたのですが、それは最短撮影距離が短くなる(その分被写体に近づけるので大きく写る)のか最大撮影倍率が大きくなるのか、その両方なのかよくわかっていませんでした。いつか実測してみたいと考えていて今日になってしまいました。
実際に最短撮影距離で撮影した画像が上の2つです。上がリングあり。下がなしです。
撮影データは
リングあり リングなし
撮影距離 47cm 47cm
撮影範囲 26mm 34mm
SS 1/6sec 1/8sec
カメラ sony α iii (センサーサイズ 35.8mm×23.9mm)
レンズ tamron 180mm マクロ (最短撮影距離 47cm)
リング kenko 31mm接写リング
です。
ということで、最短撮影距離は変わらず、撮影倍率が上がる(1.3倍になる)ことでリングなしの時より大きく写る、ということがわかりました。その分センサーが受ける露光量は減る(2/3になる)ので2/3段シャッタースピードは落ちるはずですが、実際は1/3段しか落ちていません。撮影時の条件がまったく同じとは言えないのとレンズは中央の方が明るいので露光量がそれほどには減らないのかもしれません。いづれにしても、中間リングを入れると1~2/3段ほどレンズが暗くなるということは間違いなさそうです。
マクロレンズではないレンズの場合は最短撮影距離が(も?)短くなるようですが、この辺りはレンズ設計にも依存するのかもしれません。
ところで、中間リングというのはフィルム時代のAFもAEもなかった時代の呼び方のようです。現在、この名称で製品をだしているのはYASHIMAだけで、本当に中空のリングです。接点はないので、AFや絞り連動のAEは使えなくなります。
キヤノンはエクステンションチューブ、ニコン、Kenkoは接写リングと呼んでいます。いずれも接点を持っているのでAF/AEとも使えます。ちなみに、中間リングをつけると無限遠にはピントが合わなくなります。ピントが合うのはTamron 180mmでだいたい2~3mくらい先まで。ほぼ接写専用になりますから注意しましょう。
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