- ジレンマ -
TAMRON SP 180mm F/3.5 MACRO using 31mm Extension Tube on monopod
Shutter Speed = 1/3200 sec, ISO = 100, AE = -1.00,
Color temperature = 4250K
多くの芸術がそうであるように、写真も技術です。
「技術」と言うとエンジニアリングぽい響きがありますが、テクニック(芸)と書くとどうも「見て盗め」的なニュアンスが強くでるので、あえて「技術」としました。
勿論、美的センスというか美を感じる感覚みたいなところもあると思いますが、それは作品の良し悪しの10%も関係していない、というのが僕の感覚です。
で、技術なので、それは言葉にすることができます。
〇〇すれば□□できる
てな感じ。
例えば、今日のお題の氷に関する技術を書いておくと、
1.偏光シートを使うと発色を派手にできる
2.レンズのPLフィルターは、水による日差しの反射光を遮ることができ、画のコントラストを上げられる
3.測光モードはハイライト優先にしたほうが、白飛びを防ぎやすい
等々。
言葉にすることは、ちょっと面倒だし、少し言語能力が必要、しかもこうした技術は山のようにあるので、(芸は)「見て盗め」とか「センスの問題」とか言って誤魔化してきたところがあるように思います。
技術なので、当然、難易があって、難しい技術を習得するためには、それなりに練習が必要です。
でも、難しいが故に誰もができることではないので、独自の表現ができる、ということのようです。
(エンジニアリングの方の)技術の進歩で、今や、写真はシャッターを押せば、誰でも撮ることができるようになりましたが、カメラ(の技術)がカバーできない技術を使って、あるいは、開発して独自の表現を追求したい、というのが僕の考えです。
さて、今日のお題は氷で、いつも使っている偏光シートは使いませんでした。
氷は空気抜きの穴の空いた黒い椅子の上に置いて、氷が溶けた水がたまらないようにしました。
これで、余分な反射光が取り除けます。
発色は、氷が薄いところで起きている(シャボン玉と同じ)と思われ、レンズにつけたPLフィルターで周りの反射光の消し具合を調整することで画作りができることがわかりました。
今日は、気温が高すぎ(10度くらい)て氷の溶け具合が早すぎたので、次回は、もう少し気温が低いときに試したいと思います。
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