- 雨上がりの朝 -
TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO 1:1 on hand
Shutter Speed = 1/3200 sec, ISO = 200, AE = +1.00,
Color temperature = 4800K
雨上がりの日差しを使ってムスカリを撮ってみました。
90mmマクロは軽いので手持ちでイケるので、構図設定の自由度があがります。
デジタルカメラの時代になって、シャッターボタンを押すだけでほぼ失敗なく写真が撮れるようになりました。
でも、そういう時代だからこそ、積極的に設定をいじってみると、普段とは違った写真が撮れるようになると思います。
撮影現場でいじれる設定は、
① 絞り
② シャッタースピード
③ ISO感度
④ ホワイトバランス
⑤ 露出補正
の5つあります。
フィルムの時代は、使うフィルムを決めると、③のISO感度、④のホワイトバランスは現場では変えることはできませんでした。
フィルムを別のものにする必要がありました。
また、露出は(シャッタースピードと絞りの組み合わせで)自分で決めるものでしたから、そもそも露出補正というボタンはありませんでした。
色々といじれるほうがいいとは必ずしも思いませんが、⑤の露出補正だけはいじれるようにしたほうがいいと思います。
それは、カメラの露出計が自動で決める露出が、多くの場合適切ではないからです。
カメラの露出計は、写真全体が予め決められた明るさになるように露出(絞りとシャッタースピードの組み合わせ)を決めます。
なので、夜景と撮っても、昼間の風景を撮っても、同じ明るさの写真になります。
これを夜景は夜景らしく、昼間は昼間らしい明るさで撮るために、露出を補正します。
補正値をプラスにすればより明るく、マイナスにすれば暗くなります。
色合いを出すためにも補正を使います。
白や黄色など明るい色を写すときはプラスに、赤や紺など暗い色はマイナスします。
また、コントラストが強いイメージを撮るときは、白飛びを防止するためマイナスに補正します。
なお、全体は暗くなってしまいますので、RAW現像時に白飛びに注意しながら露出を戻す必要があります。
以上、三点はカメラの自動露出のいわば欠点を補うための補正です。
そこにもう一つ、表現のための補正を加えましょう。
プラスに補正すれば、ハイキーはふんわりとしたイメージが、マイナスに補正すれば、光が当たった場所(多くの場合、そこが主題であるべきですが)だけが浮かび上がったようなイメージができます。
どうなるかは試行錯誤する必要がありますが、現場で設定をいじれますから、設定を色々と変えて何枚も撮っておくといいでしょう。