- Wind -
TAMRON SP 180mm F/3.5 MACRO on monopod
Shutter Speed = 1/640 sec, ISO = 800, AE = -1.00,
Color temperature = 4250K
今日のお題は蜘蛛の巣です。
虫がいるところには大抵あります。
が、日が当たってキラキラしていては本来の目的を果たせないため、日が当たらない目立たないところにあり、見逃してしまうことが多いようです。
でも、タイミングによっては、その蜘蛛の巣に日が当たることもあり、そういうときはキラキラと光って眼を引きます。
見る角度を変えると、糸の輝き具合も変わるので、一番光るアングルからカメラを向けると効率よくファインダーに収められます。
ちょっとの角度の違いで光らなくなるので、よく肉眼で観察しておくことが肝要です。
キラキラ光る蜘蛛の糸は結構明るいのですが、露出は背景の明るさで決まってしまいます。背景を落とすためマイナスに補正し、シャッタースピードが1/1000秒くらいになるように、ISO感度を上げます。
よくPLフィルターを付けないと発色しないと考えている人が多いですが、PLフィルターは糸の発色についてなんの関係もありません。
PLフィルターをつけると一段強暗くなるので、付けないほうがいいでしょう。
ところで、蜘蛛の糸は一本のきれいな糸ではなく、0.1mm間隔で小さな球がついた構造になっていて、この小球との干渉によって発色するようです。
蜘蛛の糸には粘着性はなく、この小球が粘着する仕組みになっています。
蜘蛛自身が自分の巣にかかってしまわないのは、この小球を避けて歩いくからなんだそうな。。。
また、糸は暈けたときに綺麗な虹様の縞模様が現れます。
おそらく、この縞模様の間隔が先の小球の間隔に等しいはず。
糸にピントがあったときは、単に輝く一本の線になってしまうので、ピントはわざと外します。
ボケ具合が大きくなればなるほど縞は太くなり、淡くなっていきます。
また、ピントを外した先に、目立つもの、例えば、蜘蛛本体があると別の写真になってしまうので注意が必要です。
そのあたりを勘案してピント位置を決めます。
これはファインダーを覗きながら確認できるので、ピントリングを回しながら一番イメージが合う場所でシャッターを切ります。
風があるときは、蜘蛛の巣が風に揺られ様々に形を変えるので、そんな瞬間を捉えてシャッターを切るのも楽しみです。
慣れないうちは、やや広めにフレーミングして、後からトリミングして構図を整えるほうがいい作品ができる確率が上がります。